社会の狭間でニートを叫ぶ

最終学歴中卒、高等学校を2回中退。ゲーム暦20年、ニート暦4年。美しすぎる経歴のナウなヤングが送る雑記。

けものフレンズ原案SDはディズニーとサンリオの良いとこ取り?黄金比と白銀比について

FakeRealLogSpiral

By FakeRealLogSpiral.png: Pauderivative work: silverhammermba (FakeRealLogSpiral.png) [CC-BY-SA-3.0 or GFDL], via Wikimedia Commons

 

どうも、知識だけクソ野郎、hkmです。

 

母が森永のビスケットを買って来たんです。

そしたら、サンリオのキャラクター(ポムポムプリン)がパッケージに描いてあって。

 

そういや、キャラクターデザインの話を高校で教わったな、って事で、復習も兼ねてまとめることにしました。

 

今回は、

  1. ディズニーとサンリオ
  2. 黄金比
  3. 白銀比

について掘り下げつつ、けもフレの原案SDにも触れていきます。

 

……今回の記事、著作権が怖すぎて画像使える要素皆無。

ディズニーとサンリオ

Sanrio Puroland

By Kakidai (Own work) [CC BY-SA 4.0], via Wikimedia Commons

あなたは、ディズニーと言われて、何を思い浮かべるでしょうか。

そして、サンリオと言われて、何を思い浮かべるでしょうか。

 

キャラクター、そしてアミューズメントパーク。

この2つが日本人の持つ、ディズニーとサンリオのイメージでしょう。

 

この、営業ジャンルが丸被りの2企業は、何故日本で共存できているのか。

 

これは、「キャラクターデザインの方向性」にあります。

 

例えば、ディズニーのキャラクターを思い浮かべてみましょう。

ミッキーマウス。ドナルドダック。

挙げていけばキリの無い、個性的なキャラクターの数々。

でも、このキャラクター群をまとめてみると、どこか

「外国っぽい」「美しい」

イメージが湧くのではないでしょうか。

 

転じて、サンリオのキャラクターも思い浮かべてみてください。

ハローキティ。マイメロディ。最近ではKIRIMIちゃんや、SB69なんかのメディア展開もしていますね。

こちらも豊富で、個性的なキャラクターがそろっています。

でも、こちらはディズニーと違って、どこか

「日本っぽい」「かわいらしい」

イメージが湧きませんか?

 

ディズニーにおける「外国っぽさ」「美しさ」。

サンリオにおける「日本っぽさ」「かわいらしさ」。

 

これは偶然のものではありません。

 

キャラクターデザイナーが、どのようなキャラクターを作りたいのか。

さらに言えば、「何を指標にしているのか」。

これが違うので、キャラクターの雰囲気が変わってきているんです。

 

そして、この「外国っぽい」「美しい」指標が、

  • 黄金比

という比率。

 

「日本っぽい」「かわいらしい」指標が、

  • 白銀比

という比率なんですね。

 

キャラクターデザインに統一した指標を使うことで、キャラクターの統一感を出す事にも成功しています。

 

黄金比

The Parthenon in Athens

By Steve Swayne [CC BY 2.0], via Wikimedia Commons

さて、まずはディズニーが指標としている、「黄金比」について掘り下げましょう。

 

黄金比というのは、

「およそ1:1.618...

であらわせる比率の事。

デザインにおいては、その比率で作られた長方形を指す場合が多いです。

f:id:hkmy:20170312172322j:plain

1:1.618...とはどんな比率なのか。

これって、1:1の正方形を取り除いた残りの部分が、また1:1.618...になる比率なんです。

「0.618...:1」と、「1:1.618...」が同じって事ですね。

あ、正しくは1:(1+√5)/2。

 

この比率は古代ギリシャより語りつがれている、由緒ある美しさです。

(この点においては、こじ付けではないか、など諸説あります)

 

なんで美しいか、は人間の主観なので、明確な理由はありません。

ただ、この比率と密接な関係にある「フィボナッチ数列」という数列が、自然界に顕著に現れるため、とする説が有力です。

 

フィボナッチ数列

フィボナッチ数列。

名前だけ聞くと難しそうですが、仕組みとしては至極簡単。

1,1,2,3,5,8,13,21,34,55...

のように、足した数を後ろにくっつけていく数列のことです。

 

上記の例では、1+1=2,1+2=3,2+3=5...

などといった具合。

 

この数列や係数は、FXや株をトレードする方が、グラフを見る際に参考にする指標としても使われています。

全てを自然に任せると、このような形になる事が多い、とされているからですね。

 

で、このフィボナッチ数列、先ほどの

1,1,2,3,5,8,13,21,34,55...

で数字遊びをして、隣り合う数字を分数にした奴が居るんですよ。

数学者って、基本的に数字をおもちゃにするんで。

 

具体的には

http://org.kk-online.jp/assets/templates/kk/images/support/math/7_9.gif

第7回・フィボナッチ数列と黄金比 | 教育開発ONLINE

 こんな感じ。

 

さて。

上記の図を見ると、1/1から2/1へ変化しているので、ある値に向かって推移している、ということはなんとなくわかると思います。

で、この「向かっている値」こそが、先ほどの黄金比「1/1.618...」なんですよね。

 

ただまあ、正直このへんの理屈は知っててもドヤれるだけなので、

「1:1.618...」

という比率が黄金比、という事だけ覚えておけばいいでしょう。

 

古くから人類を魅了してやまないピラミッド、パルテノン神殿はこの「黄金比」で作られています。

(諸説以下略)

 

関連しているフィボナッチ数列が、「自然界の常識」とも言える数列。

 

なので、黄金比から人間が受ける印象としては

「洗練されている」「美しい」

などが代表的になりますね。

 

白銀比と比べると、活発なイメージもあるかな。

「けものフレンズ」の原案SDなんかは黄金比ですね。

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けものフレンズプロジェクト|公式サイト-キャラクター紹介

あ、「自然界の常識」なので、植物を描くときにも応用利いたりします。

木の枝別れにおける本数とか。

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▲数列に合わせるだけでちょっと木っぽくなる

 

白銀比

Ginkakuji Kyoto03-r

By Oilstreet (Own work) [GFDL, CC-BY-SA-3.0 or CC BY 2.5], via Wikimedia Commons

次は、サンリオが指標にしている白銀比について。

黄金比と比べると、なじみの薄い単語ではないでしょうか。

 

ですが、こと日本におけるデザインでは、こちらの白銀比の方が優れている、といっても過言ではないでしょう。

 

この白銀比、2種類の比率を指す単語として使われています。

 

  • 1:√2
  • 1:1+√2

この2つ。

 

今回の白銀比で扱うのは

1:√2

の方。

ただ、外国で「白銀比(SilverRatio)」というと後者の1:1+√2を指します

そう、このサンリオが指標とする白銀比は、日本独自の比率なんですね。

 

この比率が何故美しいか。

これは正直言うと、いよいよもって謎です。

 

美しいんだから!いいだろ!!なノリで、日本では古くから使われている比率です。

Horyu-ji08s3200

By 663highland (Own work) [GFDL, CC-BY-SA-3.0 or CC BY 2.5], via Wikimedia Commons

 

かの五重塔(法隆寺)や、銀閣寺(慈照寺)でも使われているほど。

そのため、白銀比のほかに、「大和比(やまとひ)」とも称されています。

 

黄金比との比較がしやすいように小数点であらわすと、

f:id:hkmy:20170312173129j:plain

「1:1.414...」

といったところ。

ひとよひとよにひとみごろ……なんて。

 

黄金比(1;1.618...)と比べて正方形(1:1)に近いので、白銀比のほうが短い長方形ということになります。

 

無理やりたとえるのであれば、ちょうど赤ちゃんのような比率。

小さく、丸っこいものを「守らなければ」という本能に訴えかける、「保護欲のそそられる」「可愛い」デザインへと繋がる比率です。

 

前述のように、仏閣で広く扱われていたこと。

そして、外国では黄金比がメジャーであること。

そんな点から、「日本らしさ」も感じる事ができる比率ですね。

 

けものフレンズの原案SD。

頭部はこの「白銀比」を使ってかわいらしく仕上げていますね。

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けものフレンズプロジェクト|公式サイト-キャラクター紹介

いわばサンリオとディズニーのあわせ技。

吉崎観音せんせーはデザインのできるフレンズなんです。

 

さて、この白銀比、日本では様々なところで使われています。

キャラクターなどのデザインは勿論。

「紙」のサイズに関する規格も、白銀比なんです。

 

あなたは「A3」「B4」などといった、紙のサイズを見たことがあるはず。

この紙の指標こそが、白銀比そのものです。

 

なじみが深いものといえば、やはりはがき(B5)ではないでしょうか。

 

絵葉書の美しさは、この白銀比によって支えられているんですね。

 

ちなみに、

面積が1㎡の紙を何回切ったか、がA。

面積が1.5㎡の紙を何回切ったか、がB。

 

白銀比から白銀比の長方形を取り除くと、残りが白銀比になるんですよね。

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▲左右の長方形は同じ

こういった便利な性質をもっているので、紙のサイズとしては、国際的に広く扱われています。

デザインはやっぱり黄金比ばっかりですけど。

 

青銅比

黄金比、白銀比...として調べていると、「青銅比」という比率にもたどり着きます。

これは、白銀比における「1:1+√2」の方(今回言及していない方)の系譜ですね。

1:(3+√13)/2で、

およそ「1:3.302...」

です。

 

こちらに関しては、少なくとも高校程度のデザイン学では触れない比率なので、メジャーなものではないでしょう。

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あ、でも実際描いてみると結構綺麗ですね。

WEBデザインで、バナーなんかを作るときはオシャレサイズな気がする。

 

まとめ

以上、比率をイメージすると、求めたデザインに辿り着きやすいよ、って話でした。

 

ディズニーっぽいデザインがしたければ

1:1.618...

の黄金比。

 

サンリオっぽいデザインがしたければ

1:1.414...

の白銀比。

 

この長方形におさまるように、キャラクターをデザインすると良い感じ。

他にもドラえもんとか、ちびまる子ちゃんなんかは、後者の白銀比に準じたキャラクターですよね。

 

文中で言及した「けものフレンズのよう」に、

  • 頭部を白銀比
  • 全体を黄金比

のようなあわせ技もぜんぜんアリです。

あわせ方も千差万別、サーバルちゃんは一例でしかありません。

 

どのデザインにどんな印象を持たせたいか、で使い分けているイメージですね。

 

……ちなみに、

  • 黄金比 1:(1+√5)/2
  • 白銀比 1:1+√2(今回言及していない方)
  • 青銅比 1:(3+√13)/2

などの、逆数で割った数が自然数である比率を「貴金属比」と呼称するようで。

 

黄金比の例ならば、

1 ÷ 1.618... = 0.618...

で、1.618... - 0.618... = 1(自然数)

こういうことですね。

 

1を割った答えが「逆数」で、プラスの整数が「自然数」。

 

青銅比もうっかり美しかったので、興味があれば計算してみても良いかも。

僕には難しすぎるので、白銀比で満足しておきます。

社会の狭間でニートを叫ぶ